保湿成分コラーゲンの効果、正しい使い方とは?美容効果まとめ!
2017/04/06
肌は大まかに言うと3層でできており、その真ん中の層を「真皮」といいます。
真皮は、肌の弾力やハリを保つはたらきをしており、肌の土台と言われています。
真皮内にある毛細血管が栄養と酸素を肌のすみずみまで届ける事で健康な肌を作っており、
その真皮を構成する物質の一つが「コラーゲン」です。
コラーゲンはたんぱく質の一種で、人の身体の全たんぱく質の30%をコラーゲンが占めています。
また、コラーゲンの40%は皮膚に存在しており、肌の弾力を保つはたらきをしています。
肌の詳しい構造についてはこちらをどうぞ!
ぷるぷる肌!というと真っ先に名前があがるコラーゲン。
そんなコラーゲンの正しい選び方、使い方について解説していきます!
コラーゲンに期待される効果
コラーゲンというと、「体内でコラーゲンが吸収されてお肌ぷるぷる!」というイメージがあると思いますが、
残念ながら現段階では、効果の確証はされていないようです。
コラーゲンはたんぱく質の一種です。
たんぱく質は、基本的に身体の中でアミノ酸に分解されてしまうため、コラーゲンのまま使われる、という事はありません。
ただし、今でもコラーゲンに関して、新しい情報が追加されています。
最近では、コラーゲンの一部はアミノ酸ではなく「ペプチド」に分解され、
ペプチドは、間接的にコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの生産を促す、という見方も出ています。
コラーゲンに限った話ではないですが、
絶対に効果があるとも、絶対に効果がない、とも現段階では断言できない成分です。
人によって成分との相性もあるので、試してみる価値はある成分だと言えそうです。
コラーゲンの種類
コラーゲンの種類は、分子の大きさなどによって様々な種類があります。
今回は代表的な2種類「ゼラチン」と「コラーゲンペプチド」についてです。
ゼラチン
高温で変性させたコラーゲン。
ゼリーや、マシュマロ、グミなどに使われている。
コラーゲンそのものより、消化吸収しやすくなっている。
水に溶けづらく、お湯で溶かす。
溶けたものが冷えて固まると、ゲル状になる。
一番、身近なコラーゲン。
コラーゲンペプチド
ゼラチンをさらに消化吸収しやすいように酵素分解されたもの。
コラーゲン配合ドリンクなどは、このコラーゲンペプチドが配合されている事が多い。
分子量が小さく、水にも溶けやすい。
コラーゲン配合化粧品の選び方
コラーゲンは、「真皮」で肌の弾力を保っている成分ですが、基本的に、分子の大きさ的にも、肌の構造的にも
基礎化粧品を使っても、真皮内のコラーゲンを補うことはできないと言われています。
最近では、低分子のものは角質層まで浸透するのではないか?と注目されていますが、効果は実証されていません。
なので、
コラーゲン配合化粧品に期待すべきは、真皮内のコラーゲンを補う事ではなく、
肌の一番外側にある角質層で、水分を抱え込み、蒸発を防いでくれるところにあります。
まとめ
いかがだったでしょうか??
お肌のためにはコラーゲン!というのが一般的な認識にも関わらず、実は効果が確証されていないとは驚きですね。
コラーゲンは、
●基礎化粧品としては、肌の外側で水分を抱え込んで乾燥を防ぐ
●体内に摂取する事で、間接的に、コラーゲンが作られる可能性がある
といった状態です。
まだまだコラーゲンの研究は進んでいますので、
これからのコラーゲンの可能性に期待しましょう♪