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日焼け止めの効果とは?知っておきたい日焼け止めの種類・選び方まとめ!

2017/04/06

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紫外線は、肌や、細胞に取返しのつかない傷を負わせる、怖い存在です。
紫外線の怖さについて詳しく知りたい方は、こちら↓↓
UVは想像以上に怖い!美肌のために知っておきたい紫外線の知識まとめ!

紫外線は1年を通して降り注いでおり、日常的に対策が必要となります。

窓を透過し、ダメージを受けると完璧に元の状態には戻らなくなってしまう真皮を傷つけ、
光老化(しみ、シワ、たるみ)を引き起こす「UVA」

肌が赤くなる「サンバーン」(日焼けによる炎症)
肌が黒くなる「サンタン」(色素沈着)
を引き起こし、健康面で重大な疾患を引き起こす「UVB」

これらを防ぐために、現在最も有効だと言われているのが「日焼け止め」です。

日焼け止めの基礎知識

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現在、日焼け止めの紫外線防止効果の指標として定められているのは、
「SPF」と「PA」の2つです。
SPFやPAが強いと、人によってはかぶれてしまう事もあるので、高ければ良いというものではなく、時と場合によって使い分ける事が大切です。

SPF

SPFは「Sun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)」の略です。
健康面で重大な疾患を引き起こすと言われている「UVB」の防止時間を示しています。

市販されているものはSPF2~50+の間で表記されており、
数値が高い程、UVB防止効果の「時間」が長くなります。

SPFで表されている値というのは、
「何も塗っていない素肌の状態に比べて、赤くなってヒリヒリするまでの時間を何倍に伸ばせるか」
というのを示しています。

10なら10倍。50なら50倍といった感です。

例えば、10分で肌が赤くなってしまう人がSPF50のものを使うと
10分×SPF50=500分間

紫外線を防止する。という事です。
肌が赤くなるまでの時間は、個人差があり、一般的には10~20分で肌が赤くなると言われています。

知っておいて頂きたいのが、
SPFの高さ=UVB防止効果の持ち時間であり、
紫外線防止力の高さではない。という事です。

また、SPF50であっても、基本的には2-3時間起きに塗りなおすのがベストとされています。
なので、
小まめに塗りなおせる状況下にあるのであれば、SPF25~30程度で問題ありません。

SPF50を使う場面というのは、

中々塗り直しができない
汗や水分で日焼け止めが落ちやすい
紫外線がものすごく強い

といった時に使うと、日常での肌への負担も少なく、紫外線もしっかり防止ができます。

PA

PAは「Protection grade of UVA(プロテクション グレード オブ UVA)」の略です。

光老化を引き起こす(シミ、しわ、たるみ)、「UVA」の防止効果を示しています。

防止効果は、「+」の値で表され、

PA+(効果がある)
PA++(かなり効果がある)
PA+++(非常に効果がある)
PA++++(極めて高い効果がある)

に分類されます。

PA++++(フォープラス)は近年、UVAの肌への影響が問題になり、追加された値です。
日焼け止めを選ぶ際にSPF値を基準で買う人が多いですが、
光老化基準であればPA値にも注意したいです。

日常使いでは「PA++」、外での活動時は「PA+++」辺りがオススメです。

日焼け止めの成分

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日焼け止めの紫外線防止成分は、大きく2つに分ける事ができます。
それぞれに得意な分野が違う為、
SPFが高い日焼け止めには、どちらも含まれている事が多いです。

紫外線散乱剤

鉱物由来の成分で、紫外線を反射させる事により、紫外線防止効果を生み出しています。

UVA,UVBどちらも防ぐ効果があります。
ただ、後述する紫外線吸収剤よりも、UVBを防ぐ効果は弱めです。

汗や水に弱く汗を多くかく状況ではこまめな塗り直しが必要。

鉱物由来の成分が多いため、塗った時に白く見え、
白浮きしやすいので、化粧下地には不向きです。

また、使い心地は、伸びにくく、べたべたしやすいものが多いです。
なので、塗った感覚だけでいえば、こちらの方が肌に悪そうに感じるかも知れませんが、
鉱物由来成分のため、肌に優しいとされており、
敏感肌の方にはこちらがオススメです。

表記は、紫外線散乱剤よりも

「紫外線吸収剤不使用」
「紫外線吸収剤フリー」
「ノンケミカル」

と表記されている事が多い。

ただし、肌への刺激が全くないというわけでなく、人によっては刺激を感じる場合もあります。

紫外線吸収剤

有機化合物が紫外線を吸収し、肌の上で化学変化が起こる事で、紫外線防止効果を生み出しています。

UVBを防ぐ力は強いですが、UVAを吸収できるものが少ないので、紫外線吸収剤のみの日焼け止めを作るのは難しいとされています。

汗に強く、海などでも使用できます。
ウォータープルーフタイプなどもありますが、
化学変化が起こるにつれ、紫外線を防ぐ効果が弱まっていくため、
紫外線散乱剤以上にこまめな塗り直しが必要です。

伸びやすく、使いやすいので、化粧下地に向いていますが、
肌の上で化学変化が起こるため、肌への負担が大きいとされています。

最近では、紫外線吸収剤のコーティング技術が開発されてきており、
なるべく肌に刺激を与えないような努力がされた商品もあります。

日焼け止めの種類と効果

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日焼け止めの種類は大きく分けて6種類に分類されます。
それぞれ得手不得手があるので、種類と効果を知って、上手く使い分けるようにするのが理想です。

パウダータイプ

ミネラルタイプのものも多く、肌への負担が軽いものが多いのが特徴です。

使い心地がさらさらしており、毛穴を目立たなくさせる効果もあります。
メイクの上から塗る事ができるため、塗り直しが簡単。
また、他の日焼け止めに重ね塗りする事で、紫外線防止効果を高める事ができます。

欠点としては、肌に負担が軽い分、落ちやすいので小まめに塗り直しが必要。

ローションタイプ

肌に優しく化粧水のような感覚でつけられるのが特徴です。

塗りやすく手軽ですが、SPF/PA値、共に低めで、
落ちやすいので屋内での紫外線対策に使うのがベストです。
外での活動には向きません。

乳液タイプ

肌に優しい上、紫外線防止効果がしっかりあるものが多いのが特徴です。

紫外線吸収剤フリーのものも多いので、敏感肌の人にもオススメです。

紫外線吸収剤フリーの物の中では、伸びがよく、肌馴染みが良いので、使いやすいです。

クリームタイプ

ウォータープルーフのものが多く、保湿力、防水性が高く、落ちにくいのが特徴です。
現在販売されている商品では最もメジャーなタイプです。

海など、紫外線が強い場面でよく使われています。

紫外線吸収剤フリーのものもありますが、伸びが悪いものが多いです。

欠点としては、
油分が多く、肌荒れやニキビの原因になりやすい事です。
また、ウォータープルーフのものは、クレンジング剤を使って落とす必要があります。
海などでもしっかり耐える商品の場合は、
発売元が専用のクレンジング剤を出している事も多いので、一緒に購入する事をオススメします。

ジェルタイプ

水のような軽い肌触りが特徴です。

白浮きもせず、べたべたもせず、伸びも良いので、全身に使いやすいです。

その使い心地から、利用率も高いです。

欠点として、
紫外線吸収剤による日焼け止め効果なので、肌の負担になりやすいです。
肌が強く、トラブルがおきない人には使いやすいタイプです。

スプレータイプ

頭から足先まで手軽に使えるのが特徴です。

唯一、髪にも使えるタイプです。
髪や頭皮にも紫外線の影響は及ぶので、万全の対策をしたい人にはオススメです。

欠点として、水に弱く、使う場所を選ばないと自分以外の人にもかかってしまうので注意が必要です。

日焼け止めの正しい塗り方

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日焼け止めは、正しい塗り方をしないと、
表記されている効果の半分以下の効果しか発揮できなくなってしまう為注意が必要です。

塗る時間

家を出る直前に塗る人が多いですが、
紫外線防止剤が効果を発揮しだすのは肌に塗ってしばらくしてからなので、

外出の30分前には、塗っておく事が大切です。

塗る量

SPFの値は2mg以上の厚さで塗った場合の値なので、
薄くのばしてしまうと効果が激減してしまいます。

化粧崩れの原因にならない程度に多めに塗るようにしましょう。
2度塗りをするのも効果的です。

また、生理前、生理中は、ホルモンの影響で、肌が紫外線を感じやすくなっているため、
普段以上に念入りに塗るようにしましょう。

塗る時のポイント

日焼け止めを塗った上に、
パウダータイプのファンデーションを塗ると、紫外線防止効果が上がります。
ファンデーションの色粉が紫外線散乱剤と似ているため、二重に防止してくれます。

塗り直し

塗り直しの際には、
柔らかい布などで肌表面の塩分や汚れを軽く拭きとってあげると、
肌への負担が少なくなります。

目的別日焼け止めの選び方

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日焼け止めは、紫外線を防止してくれる頼もしい存在ですが、
日焼け止め自体も、肌への負担になってしまうので、使用シーンに合わせて使い分ける事が、
美肌を保つ秘訣になります。

日常使い


SPF10~30/PA+以上
紫外線吸収剤フリータイプ

SPF値は高すぎないものを使い、外出時に小まめに塗りなおすようにしましょう。
普段から使うものなので、使っていて肌が荒れない事が最低条件になります。

敏感肌の人


SPF30/PA++以上
紫外線吸収剤フリータイプ

敏感肌の方は、紫外線吸収剤フリーのタイプを選びましょう。
また、敏感肌の方は、それだけ肌のバリア機能が低下している場合が多いので、
肌が弱いから…とSPFが弱めのものを使ってしまうと、逆に紫外線によるダメージを受けてしまいます。
外出時間などを考え、使い分ける事が、肌を労わる秘訣です。

また、敏感肌の方で、少し外出する程度であれば、パウダータイプのファンデーションを使う事で、
肌への負担を軽くした状態で、紫外線を防止できます。
ただし、パウダータイプは汗で流れやすいので、汗をかきやすい人は注意が必要です。

海・山・スキーなどレジャー関連


SPF50/PA+++以上
ウォータープルーフタイプ

レジャー関連の場所は、
反射光によって、紫外線量が多くなるので涼しくても注意が必要です。

海やプールでは約10~20%
雪では、約80%

の紫外線が反射されます。
普段の生活での反射光は10%程度なので、普段より紫外線の影響を受けやすい状態です。

また、山は標高が1000m上がると、紫外線量は約10%増加するといわれているので、
山は日陰が多くとも、注意が必要です。

海では、水面はUVAが95%透過すると言われているので、海にずっと入っている場合でも
ウォータープルーフの日焼け止めが必須になります。

まとめ

いかがだったでしょうか??

一言に日焼け止めといっても、効果から形状まで様々なものがあります。

自分の肌質や、シーンによって使い分ける事で、紫外線の影響と、肌への負担を最小限に抑えましょう♪

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